革製品 プロが教える自分でできる超簡単革財布、レザーバッグの自宅お手入れ。頻度、クリームの種類、クリーニング方法、汚れ落とし方。無料メンテナンスのご案内

革製品を長く愛用するポイントは使い方とお手入れです。少し難しそうに聞こえるかもしれませんが、これだけつかめば大丈夫というポイントと、これは絶対にやってはいけないポイントを解説します。ページの最後には、無料メンテナンスサービスと誰でもが質問できる所をご紹介いたします。

このページは、スペインの革製品ブランド「étonné(エトネ)」の革の専門家が監修しています。

革のお手入方法

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革の手入れは「見極め」から。自分の革はどのタイプ?

革のお手入れ方法

革は、鞣(なめ)しの時点でクロム鞣しとタンニン鞣しに分類されます。その後着色方法、フィニッシングでさらに分類され、それぞれお手入れ方法が異なります。ここでは大きく3つに分け、見分け方とお手入れ・クリーニングの仕方をご紹介します。

1. クロム鞣し × 顔料染め(日本で流通量が一番多く初心者向け)

日本では8割以上がこのタイプ。型押しされていることが多く、アニマル風、自然風など様々な形に加工されていることが多い。

見た目
均一な色味でムラが少なく、塗料が皮革を完全に覆っているため革の表情はみえない。
触り心地
固め。さらっとしていて、温度感があまりない。塗料を触っている感覚。
特徴
水や汚れに強く、お手入れがラクで初心者向け。合成皮革にも見えがちで、革本来の風合いは感じにくい。重め。
見分け方
表面に傷がつきにくく、水滴を落とすと玉のように弾く。色ムラがない。
注意点
塗料でおおわれているため、革そのものが品質が低いものが多く出回っている。信頼あるブランドからの購入がおすすめ。

2. クロム鞣し × 染料染め(日本では珍しく、欧州で人気の革)étonné エトネで使用の革

良質なイタリアンレザー、プルアップ式の美しさと、手触りの良さが特徴

この革を使ったエトネの商品ラインナップはこちら

見た目
自然な濃淡があり、革本来の表情が楽しめる。
触り心地
しっとり柔らかく、手に吸い付くような質感。軽い。
特徴
革の風合いと軽さを兼ね備えた、高級感ある仕上がり。革の個性が楽しめる。1番と3番の良い所を押さえたマルチ革。
見分け方
じっくり見ると革の表情(表皮)がうっすら見える。水を落とすと玉のようになり撥水するが、しばらくすると染み込む。
注意点
自然の革の風合いが出ているため、個性が強い。革の風合いや色の濃淡を楽しみたい方におすすめ。

コンパクトな緑の牛革財布

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3. タンニン鞣し × 染料染め(お手入や経年変化を楽しむ方向け)

見た目
ナチュラルで素朴。使い始めはマットで薄い色味。使うほどに経年変化がおこる。(ヴィトンのモノグラムのバッグの持ち手によく使われている種類が一例。)
触り心地
固く、しっかりしている。最初はざらっとした感触だが、使いこむと柔らかくなる。
特徴
水に弱く、乾燥しやすいためケアが必須。汚れやすい。
見分け方
表面に細かな毛穴や傷が見える。指先を少し濡らした状態で指を押し当てると変色する。※シミになる可能性がありますので、ご自身の責任において行ってください。
注意
経年変化で色が変わる。メンテナンスが必須。

革の種類別|自宅でできる基本のメンテナンス クリーニング方法

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1.クロム鞣し・顔料染めの手入れ方法

塗料で塗り固められているため、お手入れはとても簡単で初心者でも楽に使えます。

頻度
汚れた時や濡れた時
方法
乾いた柔らかい布で乾拭き。汚れたら水で硬く絞った布で優しく拭き、室内でしっかり水気を取ればOK
注意点
特になし
保管方法
通気の良い場所

革のお手入れ

2.クロム鞣し・染料染め(エトネの革はこのタイプ)の手入れ方法

「油分を保つ」それを忘れなければ基本的にOKです。難しく考えずに、よく使うことが一番のメンテナンスです。

頻度
常に使用している場合は特に必要なし。少しドライ(発色が薄く感じる)になった時のみメンテナンス
方法
少しドライに感じたら油分を塗布(ハンドクリームでもOK)。汚れがひどい場合は専用クリーナでふき取り、日陰で乾かした後油分を塗布する
注意点
塗布用にハンドクリームを使う場合はクリームタイプがおすすめ。オイルタイプを使うと染み込みが早く難しい
保管方法
通気の良い場所。再度使い始める時には油分を加える

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3.タンニン鞣し革の手入れ方法

革財布のお手入

一番センシティブな革のため、お手入れ頻度が高くなりますが、それも一つの楽しみとして経年変化を味わいましょう。

頻度
2週間〜2ヶ月に1度
方法
乾拭き+レザー専用オイルでしっかり保湿。防水スプレーがあると安心。汚れは一旦付くと取れづらいが、使っていくうちに薄まっていく。
注意点
水濡れNG。日光・乾燥を避けて保管を。
保管方法
通気性の良い場所。1~3か月に一度は確認&メンテナンスを。

全ての革において大切なのは適度に使用することです。いくら保存環境が良くても、やはり1年に数回は使うのが良いでしょう。

本当に革財布・バッグのメンテナンスはハンドクリームでいいの?自宅でできる簡単な革のお手入その理由を深堀り

革のお手入

「本革」というと、何か特別感がありますが、よく考えてください。牛の皮膚なのです

これからのご説明を、ご自身の手としてたとえてみると分かりやすくなります。

何もせずにそのままにすると手の皮膚はどうなりますか?皮膚が固くなり、油分がなくなってきます。それでは、手を洗った後何もしないとどうなりますか?乾燥して粉が吹いいたようにガサガサで白っぽくなります。そんな時にどうしますか?ハンドクリームをつけますよね?牛本革も実は同じなのです。

革の種類はそれぞれですが、基本的に皮膚として考えれば問題ないのです。基本は油分を保つ事なのです。ハンドクリーム油分を保つことに優れています。

革財部のお手入れ。お勧め方法、クリーム、頻度

革のお手入

しっとりとした元気な革 写真の財布を見る

牛革のメンテナンスにはどんなハンドクリームでもいいの?

エトネの革専門スタッフが試した限りでは、特に問題があった市販の保湿クリームはありませんでした。ご心配であれば、まずは目立たない場所に薄く塗ってからお試しください。

これはやめて!革製品の寿命を縮めるNGなこと

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湿気の多い場所での保管は避けてください

レザーバッグや革財布を長期間保管する際は、軽く汚れを落としたうえで、湿気の少ない風通しの良い場所に保管してください。湿気の多い環境ではカビが発生しやすく、一度カビが生えてしまうと大変です。専門のクリーニング業者に依頼しても完全な除去が難しい場合があります

革は雨には基本的に弱い

1(クロム鞣しの顔料染め)や2(クロム鞣しの染料染め)の革が多少撥水があるとしても、本革は水には弱いことを忘れないでください。雨や水に濡れた後の放置はNGすぐにやわらかい布で水分を拭き取り、しっかりと自然乾燥させたあと、油分を補ってください。

ペンのインクにはご注意を

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うっかりペン先が触れてインクが付着すると大変です。インク汚れは非常に落ちにくく、専門業者に依頼しても完全には除去できない場合がほとんどです。大切な革製品は、ペン類から離れた場所に保管することをおすすめします

一方、コーヒーや汗による軽いシミは、使い込むうちに目立たなくなることもありますので、万が一シミにしてしまったら、すぐにふき取り、固く絞った柔らかいタオルでふき取りましょう。乾かした後には油分を入れましょう。

革製品がダメになる別の原因|内装劣化に要注意!

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革財布やバッグが使えなくなる理由の多くは、実は革の劣化だけではありません。多くの場合、内装に使われている布や縫製のほうが先に傷んでしまうのです。

  • ポケットの裏地が裂ける

  • 小銭入れの布が擦り切れる

  • ファスナーの縫い目がほつれる

これらを回避するには、やはり信頼のおけるブランドからの購入をお勧めいたします。職人の技術や、見えないところの素材のこだわりが、違いを生み出します

一つ一つ熟練職人が手作りする、エトネのお財布工房の様子

例えばエトネétonnéでは、見えない内装にもこだわりを持っています。耐久性に優れた高品質の布を採用。ブランドカラーでもあるターコイズブルーの裏地は、実用性と美しさを両立させています。また、縫製も糸は耐久性の高い日本製を、ファスナーはYKKのみを採用。熟練職人が丁寧に仕立てます。

信頼あるブランドで、メンテナンスがしやすい革を選ぶのがポイント。étonnéの革製品は2番のクロム鞣しの染料染め。だから「育てやすい」

写真の財布を見る(クロム鞣し 染料染め)

étonnéのバッグや財布が「育てやすく、長く使える」理由は以下の通りです:

  • イタリア製のオイルレザー(クロム鞣し × 染料染め)を使用

  • 自然な風合いを活かした、軽くて柔らかい設計

  • 表面加工を最小限に留め、エイジングを楽しめる素材選び

  • 内装も高耐久で統一されたカラー&素材を採用

  • 熟練職人が一点ずつ丁寧に製作

本当に長く使える革製品を選ぶなら、まずはétonnéのラインナップをのぞいてみてください。

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まとめ|革のメンテナンスは「革と自分を見つめる時間」

まずは、ご自身の革の種類を理解し、それに合った適切なメンテナンスをすることが大事です。そして何よりも大切なことは、ご自身の肌と同じと思っていただき、油分を保つ事が第一です。

革のお手入れは、単なるクリーニングではありません。
それは、自分のライフスタイルと向き合い、革と一緒に暮らす時間をより良いものにしていくための「対話」のようなもの、そうエトネの革専門スタッフは言います。

牛革は一生モノではないかもしれません。
でも、「今の自分」と「今の革」を心地よくつなぐ方法が、きっとここにあります。

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